おはようございます♪
本日の作業ブログ・・・・
昨日に続き4AGのO/H作業を!!
クランクまで組み込み出来たので続いては
ピストン・コンロッドを組んでいきます。
金属は温度によって膨張・収縮するのはご存知ですよね!?
特にアルミは熱によってかなり変化します。
ピストンとコンロッドは「ピストンピン」によって接続されていますが
このピンをピストンに常温で入れようとしても入りません!
そこでヒートガンでピストンを暖めるのですが
あらまっ!暖めるとスコスコに入ります!!!(驚)
(写真は古いピストンから外しているところですが、外す際も
やはり暖めてやらないと抜けてきません)
鉄とアルミの膨張率の差が大きいのでこういう事になります。
という事は・・・・普段乗る時も冷えた状態だとピストンとシリンダーの
クリアランスが広いって事ですから多少でも暖機運転するか、しないとしても
いきなりガーッとアクセル踏むのではなく、しばらく大人しく走るのが良いと
思いますよ~(^^)
今回、0.5mmオーバーサイズのピストンに合わせて内燃機屋さんでボーリング
加工をしてもらってますが、勿論ピストンリングもオーバーサイズ用で・・・
ピストンリングの合口の広さも確認。
ピストンはピストンリングコンプレッサーで締め付けてから
シリンダーに挿入。
あっ、シリンダーやピストン周りにもペーストを塗ってからね!
コンロッドボルトはAE92後期以降の4AGは「塑性域ボルト」を
使用している為、角度締めします。
(注:このエンジン・・・・ブロックは86前期・クランク4AGZ用・
ピストン92後期・ヘッド92後期となっております。)
最初、3キロのトルクで締めてからアングルレンチを使用して90度
締め付けます。
異常が無いか一ヶ所組み付ける度にクランクを回して確認して・・・・
4つ組み付けたらオイルパンを組みます。
元々このエンジンを組んでる人がシールパッキンを塗り過ぎてて
はみ出たパッキンがボルトにベッシャリ付いていますorz
しかもト○タシールブラックで組んでるので厄介です(>_<)
シールブラックは物は全然良いのですが(僕も場所によっては
シールブラックを使ってますから)他のシール剤に比べると
硬いのです。
とても剥がし難く、オイルパンのシール剤を剥がす時もスクレーパーでは
なかなか剥がれないのでワイヤーブラシで擦るようになります。
なので、僕はエンジンを組む際はシールブラックを使わず
グレーかベンガラ色のを使い分けています。
この使い分けは早く乾いて欲しい時・肉持ちして欲しい場所等で
使い分けています。
エンジンのO/H作業で何に時間が掛かるかと言えば
シール剤の掃除・紙パッキンの除去・カーボン落とし等・・・・
洗浄にかなりの時間を費やします。
でもその部分で手を抜くと結果トラブルが出て余計に時間が掛かる場合も
ありますのでしっかり行う必要があります。
オイルパンを組み付けたらいよいよヘッドですね!!
カムは元々、IN:272 EX:288で組んでありましたが
IN/EXどちらでも使えるカムだったので(デスビ駆動用の
ギアがどちらも付いている)今回はIN:288 EX:272で
組み直します。
作業の合間をみてシム調整をしていたので部品の洗浄をしたら
組み込んでいくばっかりです(^^)
ヘッドボルトは強化品を使用!
で・・・・ここまで出来ました~♪
あとはバルタイ調整して補機類を組んだら完成で~す(^o^)/
ずーっとエンジンの作業ばかりしてたら神経使うので(笑)
ちょっと息抜きで違う作業もwww
シートレールの加工です!!
何の車種かは・・・・・
乞うご期待♪(爆)