おはようございます♪
AE86のエンジン製作作業!!
ボーリング加工から帰って来たブロックを軽く洗浄し、
クランク・コンロッド・ピストンを仮組みして
ピストントップ容積を測定します。
ヘッドの容積は測定済みなので、測定値から計算し、
面研量やガスケットの厚みを決めます。
ガスケットの種類が少なく(特に5バルブ用は少ない(>_<))1mmの
ガスケットを使用するとして計算すると・・・
ブロック上面を0.7mm研磨すると目標の圧縮比になります。
今回のピストンはブロック上面より1.12mm沈んだ状態だったので
ガッツリ研磨しても問題ありません!
ヘッド側で圧縮比を調整しようとすると、真円じゃないし、しかもすり鉢状に
なっているので研磨量も多くなるし何ミリ落としたら何cc少なくなると
単純な計算が出来ないのでブロック側を落とせればその方が正確に
圧縮比が算出出来るのです。
で、今回は通常のターボ車よりほんの少し圧縮比を高めに設定しました。
あまり高く設定し過ぎるとブーストが掛けれず、R33スカイラインみたいに
ハイコンプ・ローブースト仕様になり、乗り易いけどターボ車らしくない特性に
なるので、ちょっと高めの圧縮で低回転のトルクを稼ぎ、上はソコソコの
ブーストを掛けてターボ車らしい特性を出そうと思っています(^^)
で、帰って来たばかりのブロックをもう一度加工屋さんに!(>_<)
ブロックの上面研磨に加え、ヘッドは修正研磨・レース用シートカット・
バルブ研磨をお願いしました。
ピストン・コンロッドの重量を測定しましたが、
どちらもメッチャ精度が良く、全ての部品の差が1g以内でした!!
コンロッドはメタル合わせ済みなので決めた場所から動かせませんが、
ピストンは今回精度の良さもあり、何処に使っても問題ないと言われているので
(通常、誤差があるのでボーリングに出したらピストン頭に数字のポンチを打たれ
使用する場所が決められるのですが・・・)
1g以内の差と言え、出来るだけ同じになる様にピストンとコンロッドを
組み合わせしました!!
あっ、そう言えばブロック上面はどっちみち研磨するので
問題ないのですが、歪みがどれぐらいあるか一応ストレートエッジを
当ててみました。
すると・・・・
ハイッ!しっかり歪んでいますね~!!(笑)
こんな状態で薄いメタルガスケットなんて組んだらトラブルが出るのは
間違いないですね~(T_T)
メタルガスケットを使用する場合は面の精度がしっかりしていないと
純正ガスケットよりもはるかにトラブルが出る可能性が高くなるので
注意が必要です。
あっ、クランクはラッピング加工によりジャーナル部分はツゥルンツゥルン♪
ちょっとでもエンジンが長持ちする様に様々な加工をしています(^^)